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■「容疑者Xの献身」   ◆チョイオシシネマ

     
(C)2008 フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社
 

製作年度/国

2008年/日本
上映時間

2時間8分
日本公開

2008年10月4日
配給会社

東宝
ジャンル

ミステリー、ドラマ
カラーorモノクロ

カラー
上映劇場 TOHOシネマズ梅田TOHOシネマズなんば
OSシネマズミント神戸神戸国際松竹TOHOシネマズ二条 他
http://www.toho.co.jp/gekijo/yougisha/welcome-j.html

監督 西谷弘(「県庁の星」)

原作 東野圭吾 『容疑者Xの献身』(文藝春秋社刊)

脚本 福田靖(「HERO」「20世紀少年」「海猿 ウミザル」「犯人に告ぐ」

製作 亀山千広(「踊る大捜査線 THE MOVIE」「アンフェア the movie」)

音楽 福山雅治(「バースデイプレゼント BIRTHDAY PRESENT」「ガリレオ」(TV))
菅野祐悟(「ガリレオ」(TV)「少林少女」

キャスト 湯川学 福山雅治
内海薫 柴咲コウ
草薙俊平 北村一輝
花岡靖子 松雪泰子
石神哲哉 堤真一
工藤邦明 ダンカン
富樫慎二 長塚圭史
花岡美里 金澤美穂
栗林宏美 渡辺いっけい
弓削志郎 品川祐
城ノ内桜子 真矢みき
葛城修二郎 益岡徹
柿本純一 林泰文

公式HP http://yougisha-x.com/ (日本)

ストーリー 顔がつぶされ、指を焼かれた絞殺死体が発見された。女性刑事・内海は、先輩・草薙と捜査に乗り出し、被害者の別れた妻・花岡靖子の隣人・石神が、“ガリレオ”こと物理学者・湯川学の大学時代の友人であることを知る。内海から事件の相談を受けた湯川は、その“唯一の親友”が、事件のウラにいるのではないかと推理する……。 宙を舞うかのごとく、捕らえようのない容疑者のアリバイ……。 虚言、盲点、ブラフ、天才数学者・石神が仕掛けた難問に“ガリレオ”が挑む!

K’s Point 見掛けに頼らなかったことの良さ
どれとは言わないが、テレビドラマの映画化は、興業的に成功しても大抵がつまらない。ドラマの面白さで盛り上がったテンションを、見事に下げてくれる。が、「ガリレオ」の映画版である本作は、ドラマの人気に当て込んで創られたプラスα的な作品ではなく、東野圭吾の原作ありきなので、スタートからして違うのだ。ストーリー、キャラクター設定がすでにしっかりと出来上がっているものを、後はどう調理するか。ミステリーを映像化する場合、文章で読むのとは違いネタバレがしやすいという危険をはらむが、伏線の張り方も後からちゃんと思い起こさせる程度にさり気なくてGOOD。さり気ないのは伏線だけではなく、作品全体に漂う雰囲気にも通じている。つまり、派手さはない。ひょっとするとテレビ版の方がお金がかかってたんじゃないか?と思うぐらいにシンプルな映像なのだが、ここでは登場人物たちの心模様をじっくりと追ってもらいたい。その為には、ストーリーを邪魔するだけの無意味な派手さは必要ないのだから。

K’s Point 主役でも脇役でも自由自在。オールラウンド・プレイヤー、堤真一の献身。
ミステリーの仕掛け人は、天才物理学者・湯川学が本当の天才と認める数学者・石神哲哉。それほどまでの頭脳を持ちながら、恵まれない境遇が彼に研究者への道を閉ざし、今は高校の教室で、授業を聞いてくれない生徒に向かって時間割を消化する毎日を送っている。実年齢よりも老けて見える、風采の上がらない影の薄い男を見て、誰が天才だと思うだろう? しかし、こんな魂の抜け殻のような石神が、一たび数学の難問を突き付けられると、目の輝きを取り戻す。そしてそれは、数学以外にも…。あてどなく生きている男が目的を得るとどうなるか…すべては堤真一の演技のままに。この役への入り様、もう「素晴らしい」の一言だ。叫んだり、暴れたり、表面的に感情を爆発させるシーンはないのに、心の中で起こった高揚や動揺が手に取るように伝わって来る。彼のように余計なセリフを必要としない役者は、ドラマにわざとらしさを与えないという最大の利点を持つように思う。舞台挨拶でのひょうきんな顔や、デキる上司役、熱血父ちゃん役とはまったく違う人物になり切る「役者」という職業の面白さを堪能した。



   
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