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■「つぐない」   ★イチオシシネマ

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原題

Atonement
製作年度/国

2007年/イギリス、フランス
上映時間

2時間3分
日本公開

2008年4月12日   関西公開:2008年4月26日
配給会社

東宝東和
ジャンル

ドラマ、ラブ・ストーリー、戦争
カラーorモノクロ

カラー
主な受賞歴 ・ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ部門)・音楽賞 (2007年)
・英国アカデミー賞 作品賞・美術賞 (2007年)
・ヴェネチア国際映画祭 映画と文学へのフォーラム賞(ジョー・ライト) (2007年)
・アカデミー賞 音楽賞 (2008年)
・ロンドン批評家協会賞 イギリス男優賞(ジェームズ・マカヴォイ)・
               イギリス助演女優賞(ヴァネッサ・レッドグレーヴ) (2008年)

上映劇場 テアトル梅田TOHOシネマズなんば三宮シネフェニックス京都シネマ 他
http://www.tsugunai.com/theater.html

監督

ジョー・ライト(「プライドと偏見」)
原作 イアン・マキューアン『贖罪』(新潮社刊)

脚本 クリストファー・ハンプトン(「危険な関係」「太陽と月に背いて」「キャリントン」)

衣装デザイン ジャクリーン・デュラン(「ヴェラ・ドレイク」「プライドと偏見」)

音楽 ダリオ・マリアネッリ(「イン・ディス・ワールド」「ルワンダの涙」「プライドと偏見」)

撮影 シーマス・マッガーヴェイ(「めぐりあう時間たち」「ワールド・トレード・センター」)

プロダクション・
デザイン
サラ・グリーンウッド(「プライドと偏見」)


キャスト セシーリア・タリス キーラ・ナイトレイ
ロビー・ターナー ジェームズ・マカヴォイ
ブライオニー・タリス(18歳) ロモーラ・ガライ
ブライオニー・タリス(13歳) シアーシャ・ローナン
晩年のブライオニー ヴァネッサ・レッドグレーヴ
グレイス・ターナー ブレンダ・ブレシン
リーオン・タリス パトリック・ケネディ
ポール・マーシャル ベネディクト・カンバーバッチ
ローラ・クウィンシー ジュノ・テンプル
捜査官 ピーター・ワイト
エミリー・タリス ハリエット・ウォルター
フィオナ・マクガイア ミシェル・ダンカン
シスター・ドラモンド ジーナ・マッキー
トミー・ネトル ダニエル・メイズ
フランク・メイス ノンソ・アノジー

公式HP http://www.tsugunai.com/ (日本)
http://www.atonementthemovie.co.uk/site/site.html (イギリス)

ストーリー 1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女に生まれた美しいセシーリア。兄妹のように育てられた使用人の息子ロビーを、身分の違いを越えて愛しているのだ、と初めて気づいたある夏の日、生まれたばかりの二人の愛は、小説家を目指す多感な妹・ブライオニーのついた哀しい嘘によって引き裂かれることになる。生と死が背中合わせの、戦場の最前線に送り出されるロビー。彼の帰りをひたすらに待ち、「私のもとに帰ってきて」と手紙をしたため続けるセシーリア。そして、自分の犯した罪の重さを思い知らされるブライオニー。セシーリアとロビーは、再び会えるのか? ブライオニーが罪を贖える日はやってくるのか? 三人の運命は、無情な時代の流れの中に呑み込まれていく…。

K’s Point 過ちと無縁な人間などいない―あらゆる人の心に響く贖罪の人生
「何故、あの時…」――人生に大なり小なり訪れる後悔の念。大抵は時が癒してくれるが、残酷にも取り返しのつかない想いに苛まれている人もいる。どんなに悔い改めようが、元には戻せない罪を犯してしまったブライオニー。少女ゆえについたたった一つの嘘が、若い恋人たちの運命を狂わせ、自身のこれからの人生にも重い枷をはめることになろうとは、13歳の彼女に想像し得たはずなどない。ブライオニーが明確な企みを持って嘘をついたのではないだけに、彼女が引き起こした悲劇がより重くのしかかる。成長した彼女を見ても、娘らしい楽しみとは無縁で生きてきたことはよく分かる。そういったものを享受する資格など自分にはないと、つぐなうためだけに一生を捧げることを誓ったのであろう彼女の望みはただ一つ、セシーリアとロビーに許しを乞うこと。それによって許されたいのではなく、たとえ激しくなじられても良い、心から詫びる機会が欲しいのだ。そんな悲しい願いが叶う時は訪れるのか? 3人の女優で1本に紡いだブライオニーの長い長い贖罪の旅路。私たちはその行き着く先で、それぞれに疑問、余韻など何か心に残るものを持ち帰れるはずだ。

K’s Point 始まってすぐに傑作と分かる類稀なる逸品
上映が始まったその瞬間から、この作品の持つ強い引力に気持ち良く呑まれていった。タイプライターの打音をアクセントに用いた音楽が、まだストーリーが何の展開も見せていないうちから、何故か焦燥感や不安な気持ちを掻き立てる。これから登場人物たちを待ち受ける波乱の人生を巧みに示唆しながら、すべての発端となる一日を、すべての発端となる少女ブライオニーの行動を足早に追うカメラワークで見せ、そのままラストまでダレ場なく、彼らの怒涛の人生を見せ切った。後に“映画史に残る名作”として紹介する時、どこを切り取っても絵になるような美しく、ドラマティックなシーンの数々に目を奪われる。圧巻なのは、ロビーが戦地の海岸を延々と歩くシーン。2千人ものエキストラを用いたこのシーンを、なんと長回しで撮っているのである! リハーサルだけで丸一日費やしたというが、スタッフやキャスト全員の息が合わないと成功しないこのテイクをやってのけたところに、如何に作り手たちの意識が高かったかが伺える。この結束力の積み重ねこそが、素晴らしい作品を創り上げた秘訣と言えよう。

K’s Point 若き名匠ジョー・ライト監督の、年齢を凌駕する才能
1972年生まれ、今年で36歳のジョー・ライト監督は、重鎮の多いこの世界においてはまだまだ若手。しかも、「プライドと偏見」で劇場作品デビューしてから、これがまだ2作目である。それなのに、前作といい、この「つぐない」といい、まるで熟練した監督作のような風格を漂わせているところがすごい。若い才能が話題になる時、常に斬新さ、奇抜さが注目されてきた(かつてのスティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・フィンチャーなど)。彼らに反して、ライト監督は正統派である。監督のプロフィールを知らずに映画を観たら、もっと年配の監督が作ったと思い込んでしまいそうだ。だからといって、決して年寄りじみた作風などではない。監督した2作品とも、中心人物は若い世代。若さゆえの過ち、愚かさ、情熱のほとばしり…これらの感情をリアルに表現できたのは、他ならぬライト監督の感性ゆえだろう。踏襲すべきものとオリジナリティをバランス良く併せ持った彼の次回作は、イギリスから飛び出しL.A.を舞台に描く音楽ドラマ「The Soloist」(ロバート・ダウニー・Jr.主演)。ホームレスのミュージシャンが大きな夢を抱くという物語は、彼特有のアプローチでまた新たな感動を味わわせてくれることだろう。

K’s Point 旬のイギリス人俳優が結集
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のヒロインに大抜擢されて以来、スター女優街道まっしぐらのキーラ・ナイトレイ。決して絶世の美女というタイプではないが(ジョー・ライト監督が「プライドと偏見」で彼女を起用した理由として、“美人過ぎないところが良い”とコメント)、最初はブライオニー役をオファーされていたとは考えられないほど、セシーリアというヒロイン像にしっくり馴染んでいる。新作ラッシュのジェームズ・マカヴォイは、元々演技に定評のある人だが、この役は特に難しかったのではないか。身分違いの恋で、気持ちをあからさまに表現できないという制約がある中での目や仕種の表現が、とても印象に残る。3人のブライオニーたち――どこで見つけてきたの?と思わせる少女時代のシアーシャ・ローナン(クロエ・セヴィニー似)、ムービーKでも注目している娘時代のロモーラ・ガライ、イギリスの名女優といえばこの人、晩年のヴァネッサ・レッドグレーヴ。彼女たちの統一性は、絶対にキープされなければならない大切な部分だ。髪型、ほくろの位置、服の色合いなど、外見的なファクターはもちろんだが、13歳を起点にしてブライオニーの人生はつぐない一色になるのだから、キャラクターにブレがあっては許されない。そこに真実味を持たせた3女優の好演もまた、見逃せないポイントだ。



  
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