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特集!!

『HERO』『LOVERS』のチャン・イーモウ監督が、唐王朝を舞台に、かつてないスケール、かつてない豪華さ、そしてかつてない壮大なビジュアルで世に放つ最新作『王妃の紋章』。中国では史上最高の興行収入を叩きだし、この映画を知らない人はいないというほどの大ヒットを記録。2008年の北京オリンピックでは総合演出も務める中国の至宝にしてアジアの巨匠、チャン・イーモウが、さらなる頂点を見せつける!
作品データはこちら →

王家の掟――
憎しみあうこと。
愛しあうこと。
殺しあうこと。
中国史上もっとも華やかな唐王朝末期の紫禁城を舞台に描く史上最大の愛憎劇!
チャン・イーモウ監督とは?
張藝謀/チャン・イーモウ

『1950年、中国生まれ。北京電影学院で撮影を学ぶ。
監督デビュー作『紅いコーリャン』(87)でベルリン国際映画祭のグランプリを受賞し、一躍その名を世界に知らしめて以来、第5世代(文化大革命後に卒業した最初の世代)を代表するひとりとして現在に至るまで中国映画界で最も才能と影響力を持ち続けている。  

俳優としても『紅いコーリャン』などに出演し、『古井戸』(87)で東京国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞。また、すぐれたカメラマンとしても知られ、『黄色い大地』(84)、『大閲兵』(85)、『古井戸』で撮影監督をつとめた。  彼の作品は、90年の『菊豆』、91年の『紅夢』、そして02年の『HERO』と3度にわたりアカデミー賞最優秀外国語映画賞にノミネートされ、オスカーの審査員たちに最も注目される

中華系の監督といっていいだろう。他にも、『紅夢』(91)と『秋菊の物語』(92)で第44回、第45回のベネチア映画祭のそれぞれ銀獅子賞、金獅子賞。『活きる』(94)が第47回カンヌ映画祭グランプリ。『あの子を探して』(99)は第52回ベネチア映画祭において再び金獅子賞。『初恋のきた道』(99)がベルリン映画祭銀熊賞、『HERO』でベルリン映画祭アルフレード・バウアー賞など、国際映画祭で何度も重要な賞を獲得している。

近年も『HERO』が第22回香港金像奨で最優秀アクション指導賞、最優秀美術賞、最優秀撮影賞、最優秀衣装デザイン賞、最優秀音楽賞、最優秀音響・視覚効果賞を受賞し、『LOVERS』(04)は英アカデミー賞およびゴールデングローブ賞の最優秀外国語映画賞にノミネートされたほか多数の国際的な映画賞を受賞している。  チャン・イーモウの活躍は映画の領域にとどまらず、06年12月にはニューヨークのメトロポリタンにおいて国際派作曲家、タン・ドゥンによるオリジナルオペラ『秦始皇』(主唱はプラシド・ドミンゴ)を演出し、08年の北京オリンピックでは開会式・閉会式のチーフ監督をつとめることになっている。
「HERO」
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コメント
『王妃の紋章(CURSE OF THE GOLDEN FLOWER)』の物語は、千年以上昔の唐王朝を舞台とする。唐は中国史上最も華やかな、豪奢を極めた王朝期といえる。中国の古語に「外は金銀宝石。内はクズ」という言葉がある。表面は美麗だが内側は腐っているという意味だ。本作のテーマはそこにあり、描かれるのは美しく飾られた宮廷の内なる腐敗、機能不全に陥った家族である。これは中国宮廷のどす黒い物語だが、古い伝統にしばられた封建的な家庭の物語とみてもよい。華やかさの背後に人には言えない秘密を隠した大家族の……。
この映画で最も重要な要素のひとつがビジュアルである。我々は「豪華」をキーワードに、あらゆる衣装およびセットで金色を基調とし、ライティングにもこだわった。また、瑠璃(中国のアートガラス)などの素材も選び抜いて用いた。瑠璃は一般のガラスより透明度が高く、中国では「光の流れが異彩を放ち、高貴と豪華と美麗を体現する」と形容される。そこで、柱、壁、窓、装飾品などに大量かつ均等に瑠璃をあしらい、照明のもとでひときわ色とりどりの彩りを呈する瑠璃独特の輝きを生かしてセットの独自性と宮殿らしさを表現した。  

コスチュームについては中華テイストを強調し、同じくゴールドでまとめた。イー・チョンマンはすぐれたデザイナーであり、膨大な資料を集め、とことんゴールドについて追究した。スクリーンで観客の目にうつるのは一番外側の服と、見えても袖口くらいであろう。しかし実際にはどの俳優も4〜6枚の衣装を身に着けており、中に着る服にもすべて精緻で美しい花の刺繍がほどこされた。中でもチョウ・ユンファの「龍袍(Dragon Robe)」とコン・リーの「鳳袍(Phoenix Gown)」はゴージャスで、18金素材を全面的に使用し、40人以上の職人が手作業で、1着あたり2カ月を費やして作りあげたものである。これらの衣装をまとった俳優の姿を目にしたとき、私はその精緻な仕上がりに驚かずにはいられなかった。  

これは私の3作目のアクション映画であるが、私はどんな映画でもストーリーが最重要と考えている。アクションは物語に付随するもので、キャラクターを浮き彫りにするひとつの手段に過ぎない。通常、アクションだけを考えることはない。アクションというものはすべて選択や衝突、矛盾といった問題の上に生じ、人物関係や物語の方向性が異なればアクションの処理も変わってくる。

チン・シウトンとは何度も合作をしてきた。基本的に我々の間には暗黙の了解があり、彼は私の求めているものを知っており、私も彼がどこまでやれるかを知っている。終盤、何千という黄金の甲冑の兵士が王宮を埋めつくすシーンで、彼の並みはずれたアクション設計の腕前はひときわ発揮されている。私のお気に入りのシーンだ。彼らはあたかも巨大なふろしきを一斉にほどいたかのように、祝祭的に、この家族の過去と現在、互いの複雑な感情のからみあいをあらわにした。そして起こるクーデター。誰しも家庭内になんらかの事情があり、なんらかの秘密を持つものだが、この家族の秘密はとびぬけて多かった。一家は崩壊の崖っぷちに立たされる。私にとって、この家族の独特な人物関係が本作の鍵である。


CAST
周潤發/チョウ・ユンファ     as   国王

(C) Film Partner International Inc
香港・ランタオ島の小さな漁村で育ち、10歳のとき家族と共に香港島の市街に移り住む。17歳で中学を卒業後、演技の道を志し、友人のすすめでTVBの俳優養成所に。TV俳優としてたちまち頭角をあらわし、主演ドラマ『上海灘』の大ヒットで二枚目スターの地位を確立。やがて映画に進出し、香港ニューウェーブの監督のひとり、アン・ホイの『獣たちの熱い夜/ある帰還兵の記録』でブレイク。86年、ジョン・ウー監督の『男たちの挽歌』がヒーロー映画の一大ブームを巻き起こす。続いて『男たちの挽歌Ⅱ』『狼/男たちの挽歌・最終章』『ゴッド・ギャンブラー』『プリズン・オン・ファイアー』と勢いはとどまるところを知らず、リンゴ・ラム監督の『友は風の彼方に』では香港金像奨主演男優賞を受賞。この映画はクエンティン・タランティーノの『レザボア・ドッグス』に影響を与えた。
ハリウッドデビュー作は、アントワーン・フークア監督の『リプレイスメント・キラー』。ジョディー・フォスターと共演の『アンナと王様』と続き、数年のうちに彼はハリウッドでも成功をおさめる。00年、同じくハリウッドで活躍するアン・リー監督からオファーを受けて『グリーン・デスティニー』に出演。ロサンゼルス・タイムズが「世界一クールな俳優」と評し、ピープル誌が『最も美しい50人』のひとりに選んだ男は、カメラを趣味とし、自ら撮影した作品を売ってチャリティに役立てるプランも持っている。
鞏俐/コン・リー  as   王妃

(C) Film Partner International Inc.

1965年12月、中国・瀋陽生まれ。山東省済南で育つ。
チャン・イーモウ監督の『紅いコーリャン』(87)でスクリーンデビュー。この作品は87年のベルリン映画祭金獅子賞を受賞し、チャン・イーモウとともに一躍脚光を浴びた。
 以来、チャン・イーモウと『ハイジャック 台湾海峡緊急指令』『菊豆』『紅夢』(アカデミー賞最優秀外国語映画賞にノミネート)『秋菊の物語』(ベネチア映画祭および中国金鶏奨の最優秀主演女優賞を受賞)『活きる』『上海ルージュ』と立て続けに合作し、ふたりは数年間にわたりロマンチックな関係にもあった。
 また、陳凱歌(チェン・カイコー)監督とも『さらばわが愛/覇王別姫』『花の影』『始皇帝暗殺』の3作で組んでいる。アカデミー賞最優秀外国語映画賞にノミネートされた2本目の出演作である『さらばわが愛/覇王別姫』は、カンヌ映画祭でパルムドール、そしてゴールデングローブ賞および英アカデミー賞の最優秀外国語映画賞に輝いた。
 99年、スン・ジョウ監督の『きれいなおかあさん』に主演し、モントリオール映画祭、中国金鶏奨、中国百華奨の最優秀主演女優賞を受賞。この映画は00年のベルリン映画祭で特別上映された。02年には再びスン・ジョウ監督と組み、中国の現代的なラブストーリー『たまゆらの女(ひと)』に主演した。
 04年には、ウォン・カーウァイ、スティーブン・ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニによる3話のオムニバス映画『愛の神、エロス』(04)において香港の国際的巨匠ウォン・カーウァイのパートに主演。この年にはまた、同監督のカンヌ映画祭コンペ出品作であるロマンチックな近未来ドラマ『2046』でも堂々たる演技を展開した。
 05年、コン・リーはロブ・マーシャル監督のオファーに応えて、アーサー・ゴールデンの小説「さゆり」の映画化『SAYURI』でハリウッドデビュー。続いて、ハリウッド2作目となるマイケル・マン監督の『マイアミ・バイス』でコリン・ファレルと共演し、その演技はハリウッドの評論家からも高く評価されている。
周杰倫/ジェイ・チョウ   as   王子

(C) Film Partner International Inc

アジアを代表する若きポップスター。
1979年、台湾生まれ。4歳からピアノを習い始めたジェイは、母親の激励と支持のもとで音楽の才能を花開かせ、ピアノだけでなくチェロもマスターした。音楽とバスケットボールに打ち込んだ高校時代の98年、友人と共にTV番組のコンテストに参加してピアノ伴奏をつとめ、現在のマネジメント事務所であるアルファ・ミュージックの目に止まって芸能界入り。最初は作曲家、それからシンガーとなった。
 00年にファーストアルバム「Jay」をリリース。たちまち楽壇の最前線に躍り出る。その楽曲は独特の風格をそなえ、洋楽の素養と中華的な伝統音楽が融合したリリカルで斬新なサウンド、クセになるメロディ、曲風にマッチした繊細な歌声によって、セカンドアルバム「Fantasy」以後の6枚のアルバムも常にアジア全域で多彩な年齢層のファンを獲得し、トップスターの地位を確立。この5年間、彼はマンダリン歌曲のアーチストとして世界一のベストセラーであり、さまざまな音楽賞を受賞し、アジアだけでなく北米でもコンサートを行い人気を博している。
 ミュージックビデオに多数出演してきたジェイは、香港の著名な監督アンドリュー・ラウの大ヒット作『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』(05)で正式に映画デビューを果たし、キャラクターにマッチした演技は各方面から賞賛された。続いて、巨匠チャン・イーモウの本作に出演。さらに07年には映画監督にも進出し、主演を兼ねた「不能説的・秘密」がアジアで大ヒットした。

プロダクションノート  by  張藝謀/チャン・イーモウ
時代背景について
短命に終わった後唐(923-936)は、前唐(618-907)と明らかな対比を成している。後唐は堕落と戦争と政治的混乱の時代である。長きにわたり唐王朝は地域の安定と繁栄と平和の黄金期を享受したが、後期の唐について記録されているのは、王室の謀略と悪政、かつては求心力のあった国力の失墜、半世紀にわたる分裂と戦争、北部に進攻するモンゴルや西部に進攻するトルコに対するぜい弱さでしかない(この映画で観客が最初にジェイ王子を見るのは、北部辺境でモンゴルと戦っていた彼が戦地から戻ってきた場面だ)。地方長官や国境の軍隊長は土地を略奪し、中国をバラバラに分けた。後唐の13年間はいわゆる中国の分裂期「五代十国時代」(907-960)の一部とみなされている。
 
この映画で、王と王妃は架空の人物だが、王は権力を掌握した軍人とみてよい。最初の妻と結婚したとき、彼は単にひとりの隊長に過ぎなかった。王妃は別の領地の王の娘で、彼女と結婚することで王は強力な同盟関係を得た。映画の後半で描かれる、儀式に対する王のかたくなな強要は、いわば偽善行為である。彼は唐朝の栄光の日々を夢見ているが、実は後から権力を強奪した者なのだ。

 重陽節(ちょうようせつ)は中国古来の記念日であり、現在も楽しい祭日として続いている。重九(九が重なる日)、つまり9月9日である。陰陽の伝統では、九という数字は陽のエネルギーと男らしさを示す。重陽節は家族そろって食事をし、祖先と年長者に敬意をあらわすほか、山へハイキングに行ったり高い場所(この映画でいえば菊花台がそれにあたる)へ上って自然に感謝し、邪気を払うための祝日なのだ。この日はまた菊の花、菊花酒、菊の菓子とセットになっている。漢方医学では、菊は解毒と邪気払いに用いられる。9番目の月の9番目の日に山に登り、菊花酒で厄除けをするのは、かつてそうやって災いを逃れた村人の伝説をルーツとする象徴的な儀式である。

セットについて
本作は主に北京、横店、天坑の三地で撮影された。横店の撮影スタジオにあった故宮の建物は同規模で建てかえられ、唐の王朝が眼前に現れた。門から窓、600本の柱に至るまですべてに菊花の彫刻がほどこされ、それを金色に塗り、さらに花の部分に色とりどりの瑠璃をあしらうとライトに映えて金色と極彩色の光がきらめきを放った。王宮の床には特製の絹織物の絨毯が敷かれ、その長さは延べ1キロメートル。上面だけでなく両面に花の刺繍が入った、比類なき美しさと皇室らしい気品をそなえた絨毯である。王宮作りには300人近い職人を総動員し、日に夜を継いで全行程に5カ月間を要した。いずれ劣らぬ人力と資金が本物の王宮を作るために費やされた。

 撮影にあたっては真摯に準備を重ね、制作は綿密に進められた。監督は宮廷内外のディテールにこだわり、内部はすみずみまで金が貼られ、外部も同様に贅沢豪奢な作りとなっている。外壁にはすべて満開の菊花が彫刻されており、その長さは延べ600メートル超。一幅の巨大な壁画さながらである。宮門から菊花台大殿へと至る屋外の長廊には宮廷内と同じく絹の絨毯が500メートル超にもわたって敷かれた。沿道にはきらきらと透き通るような灯り皿を600以上置き、その1つひとつの模様が職人の手彫りによる。また、本作のスケールに合わせてスタッフは300万以上の菊花を注文し、13万平方尺を超える(サッカーコート25面分。※1尺は約1/3メートル)の宮庭エリアを菊で埋め尽くし、王宮全体を黄金の花の海に変えた。こうして唐朝の盛世ぶりが再現された。
衣装について
「龍袍」と「鳳袍」はそれぞれ値百万
 絢爛豪華かつ気品あるセットと同様、俳優たちの衣装も目もくらむようなまぶしさである。すべての衣装デザインを手がけたのは、ベテランのイー・チョンマン。その精緻なデザインと選び抜かれた素材によって、唐朝本来の美麗な服飾品がスクリーンを飾った。3,000着以上の特製の衣装が用意され、価格は総額1,000万元を超える。特にメインキャストの衣装はいずれも皇室らしい高貴さをたたえているが、最も豪快さを感じさせるのは当然ながら大王を演じたチョウ・ユンファのそれである。
 チョウ・ユンファ国王のために、7着の異なる衣装が特注された。その中で最も人目を引くのが龍袍と黄金の甲冑だ。龍袍は80人余の職人が1カ月以上かけて昼夜を問わず縫製したもので、龍の模様を刺繍職人が一針一針手縫いし、18金の金片をまんべんなく打ち込み、全身が金糸で縫い合わせてある。この龍袍だけでも125万元をかけた。全重量は40キロ。成人男子の体重の約半分に相当する重さだが、さすがチョウ・ユンファは堂に入った着こなしを見せている。

 黄金の甲冑は作品を代表する衣装といえる。全体の金属に金めっきをほどこし、兜も含めると全重量は50キロ。龍袍以上に重いため、チョウ・ユンファは撮影の3時間前に現場入りし、7~8人がかりで着付けを行った。まさに本物の皇帝なみの手間をかけたのである。
 ちなみに、龍袍はたいへん高価なので、毎日撮影が終わるとスタッフは細心の注意をはらってそれを特製の金庫に納めた。そして翌日再び撮影前に取り出すまで交代で専門の見張りがついた。また、龍袍本体が皺にならないよう、スタッフはもう1つ7フィート (1フィートは約30.5センチ)の高さの金庫も特注。いかに並々ならぬ扱いであったかが分かるだろう。
コン・リーを真の皇后にした鳳袍
コン・リーの着用した鳳袍も龍袍に負けず、上から下まで18金づくしである。鳳の模様は、刺繍職人が昼夜を問わず2カ月をかけて一針一針手縫いで仕上げた。重量も龍袍と同じく40キロあり、スタッフは毎回数人がかりでコン・リーに着せた。また、皇后のかぶる鳳冠は大王の皇冠以上の重さがあった。
 しかしながら、美を愛するのは女性の天性である。コン・リーは言う。「鳳袍はとても重く、チョウ・ユンファの龍袍と同じだけの重量があって、着るのはひどく骨が折れました。しかも中に5〜6枚を重ね着して、そのすべてに花の刺繍がたっぷり入っているんです。鳳冠は、あまりの重さに首が痛くなったほど。でも本当に綺麗な衣装ばかりで、着ないではいられませんでした。デザインがすばらしく、初めて見たときは目を丸くしました。今までの映画でも、このような衣装は着たことはありませんでした。1つひとつのデザインがちがっていて、しかもすべて美しい。どのヘアスタイルもメイクもアクセサリーも特別製。そんな衣装を身に着けて鏡を見たら、自分が本物の皇后で、すごい大物になったような気分でした」

 観客はきっと、劇中のふたりのファッションだけでも目で追いきれないかもしれない。
 鳳袍は別として、コン・リーが劇中で着る衣装はどれもセクシーで艶っぽく、彼女の堂々として華やかな気品を強調し、しかも優美でハッとするようなボディを引き立たせる。ただしそのセクシーさ、美しさは、スタッフや俳優の苦労の上に成立したものといえよう。衣装デザインを担当したイー・チョンマンは語る。「もともと、皇后の衣装は唐朝の壁画にもとづいてデザインしました。でも監督は、もうちょっと変化を持たせたいと。そこでフランスの宮廷ファッションを取り入れることにしました。もっと大胆な、この映画の皇后と宮廷女官の衣装のようにセクシーなデザインにね」

 彼はこんなエピソードも明かした。「最初、コン・リーは衣装に手こずっていたのです。実にセクシーで、しかもすごい重量で40キロもある鳳袍を初めて着たときは、顔じゅう汗だくになって、アシスタントがひっきりなしにその汗をぬぐっていました。ところが撮影が始まった途端、それまでの苦しくてやりにくそうな表情は完全に消えました。カメラの前と後ろとではまるで別人でした。劇中の彼女は何でもないような顔をしています。軽々と、自然に。でも実際は衣装の着付けをするだけで、もう大汗をかいていたんです。チョウ・ユンファでさえ“これが人の着る服か!?”と、撮影現場で叫んだ服ですよ。あの瞬間、本当にコン・リーはすごいと驚きました」
   
「王妃の紋章」
2008年4月12日(土)、全国ロードショー


監督:   張藝謀(チャン・イーモウ)
キャスト: 周潤發(チョウ・ユンファ):国王
       鞏俐(コン・リー):王妃
       周杰倫(ジェイ・チョウ):次男・傑(ジエ)王子
       劉燁(リウ・イェ):長男・祥(シャン)王子
       李曼(リー・マン):蒋嬋
       倪大紅(ニー・ターホン):蒋医師
       陳謹(チェン・ジン):蒋氏
       秦俊杰(チン・ジュンジエ):三男・成(チョン)王子

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